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自信を持たせる


5歳のA子ちゃんが幼稚園を終わって家に帰ろうと促しているお父さんとお母さんに「ちょっとだけ!!」と叫びながらせがんでいました。何かなと私が近づいてみると、園内にあるうさぎ小屋からA子ちゃんが離れようとしないのです。うさぎをちょっとだけ触りたいというのです。お父さんとお母さんは「もうさっきから十分見たでしょう、もう帰る時間だから、行くわよ。」と促すのですが、A子ちゃんは動こうとしません。私は「うさぎを触りたいんだね?」とA子ちゃんを見ながら近づくと、泣き止み、うさぎを指さしました。お母さんは「触ってもいいですか。」とたづねられましたので、「やって見ましょうね。」と私が金網から指をちょっと入れてうさぎを触って見せました。A子ちゃんは近づきましたが、怖くて手を出しません。お父さんは私の横からちょっと指を出して触って見せました。お母さんも横から同じ動作をしました。 やっとA子ちゃんも恐る恐る指をそっと出して尻尾を触りました。「かわいいねー!」と叫びました。みんなが笑顔になりました。ちょっと自信がついた瞬間でした。心が生きている証しです。きっと次の週には怖がらないで自ら子ウサギを触れることでしょう。 子どもの成長にとって自己肯定感を持たせることが重要です。日本の若者は諸外国に比べて自己肯定感が圧倒的に低いというデータがあります。(子どもが聴いてくれて話してくれす会話のコツP29 天野ひかり著)子ども自身が「自分でやりたい!」と思える心を育てることが自信のある子どもにつながって行きます。

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