こどもの人生を変える親子の会話
あるお母さんから相談を受けました。
「子どもの考えていることが解りません。どうしたら子どもを理解できるでしょうか。」 「お子さんと向き合ってお話しすることはありますか。」と尋ねると、 「話はよくしていますが、、、。」と不安そうな顔で目が下向きのお母さん。
コミュニケーション能力は子どもの育つ環境(家庭)の影響が非常に大きいのです。親子の会話がいつも肯定的で楽しく、心が通い合うものであり、認め合っている関係であるならばコミュニケーション能力は伸びます。そして自信を持って人との会話が上手にできるようになります。親子で話が通じあえない関係は、子どもが8歳位までに修正して状況を改善していけば大きな効果が出て来ます。親のアプローチ(話し方、聴き方)がその基本となります。8歳位までの親子の会話がその子の将来を決めると言っても過言ではありません。
上記のようなお母さんへのお勧めの「上手な親子コミュニケーションの4つのポイント」
肯定的言葉で声をかける。「お母さんに何か話したいことがありそうね。聴きたいなあ。」 悪い例「なぜ黙ってるの?早くちゃんと話してごらん。早くしなさいよ。」 悪かったことも良かった事も、まず子どもの言うことに耳を傾けてあげる。親の考えを言わないで相槌を打ちながら聴いてあげる。子どもの言葉を繰り返す。「そうだったんだね。それで、、?」「○○したかったんだね。それから、、?」 悪い例「そんな事したらダメって言ったでしょ!何度言ったらわかるの!」 子どもの気持ちを言葉に置き換えてあげる。「失敗しちゃったから、悲しかったんだね。」 悪い例「自分でよく考えて、反省しなさい。お母さんは知りません。」 指示したり、禁止したりしないで、ひたすらうなずく。「お母さんは聴いてるから、ゆっくり話していいよ。、、、そうなの?そうだったの?」 悪い例「何度注意してもわからないのなら、もう勝手にしなさい。」 親子間で明るくて、楽しい会話ができることは、子どものコミュニケーション能力と社会力が育つ基本です。